BIツールのダッシュボードの基本を解説!
社員が“使いこなせる”ツールとは?
INDEX
BIツールの「ダッシュボード」とは
データ分析・活用のためにBIツールを導入する企業は多いもの。なかでも特徴的な機能としてフォーカスされるのが「ダッシュボード」です。
BIツールのダッシュボードは、様々なデータを1つの画面にまとめて表示する機能のこと。各データをグラフや表などそれぞれ適した形式で視覚化し、関連するデータをダッシュボード上に集約できます。自身が見たいデータが可視化され、それを1つの画面で確認できるので、「なにが起きているのか」をスムーズに把握できるようになります。
ダッシュボードに求められる3つの機能
ダッシュボードはただデータを表示するだけではありません。通常とは異なる状況やデータに素早く気づき、タイムリーに対応して、データを深堀りし、より詳細な状況を把握・分析するために、様々な機能が搭載されています。
リアルタイム表示
データの絞り込み・詳細表示
アラート通知
ダッシュボードとレポートの違い
ダッシュボードと似た機能として「レポート」が挙げられますが、どちらも「必要とされる情報をまとめている」という点は共通しています。
大きな違いとして、ダッシュボードは、基本的に最新の情報を表示するものであるのに対し、レポートは特定のタイミングの記録としてまとめるものと言えます。そのため、ダッシュボードはリアルタイム性があることが重視されます。また、ダッシュボードでは基本的に同じ指標・データの推移を確認しますが、レポートでは「そのタイミングで必要な情報」をまとめることが求められます。例えば、月次・四半期ごとの売上報告では、キャンペーンに関する情報、大きな変動のあった商材に関する情報など、状況によって盛り込むべきデータが変化します。この点もダッシュボードとの大きな違いになります。
ダッシュボードで“スピーディな意思決定”は実現できるのか?
データを活用したい・分析したいなど、ダッシュボード導入の理由は様々ですが、最終的には「スピーディな意思決定をおこなう」ことにつながるものです。データをリアルタイムに把握することも、フィルタリングなどで詳細なデータを確認することも、いかに意思決定までの時間を短縮し、タイムリーな施策・対処につなげるか、が重視されています。
社会やビジネスが変化するスピードが加速するなか、スピーディな意思決定は企業における様々なシーンで重要となっています。しかし、豊富な機能のダッシュボードを搭載するBIツールは、導入にコストがかかることが大きな課題。ユーザ(現場社員)自身で使える“セルフサービス”を謳うツールもありますが、ある程度の知識は必要で、活用には限界があります。
また、ダッシュボードは特定の指標・KPIの可視化が得意分野ですが、「どの指標を確認するのか」という要件が明確に決まっていなければ、導入はうまく進みません。これらを定義・設計し、適切なダッシュボードを構築するには、人材・コストなどにかなりのリソースがかかるため、結果的に、経営層における意思決定の用途に使われるケースがほとんどで、ユーザ部門の担当者レベルではなかなか活用が進まない企業も多く見られます。
現場ユーザ向けダッシュボード入門ツールとしての「軽技Web」
ダッシュボードは経営層以外ではなかなか使われない・使いづらいとはいえ、現場部門で“データがいらない”わけでは決してなく、また現場部門で意思決定のシーンがないわけでもありません。現場部門でのデータ活用を検討するなかで、BIツール導入を進める企業も増えていますが、高額・高機能なダッシュボードを現場ごとのニーズにあわせて構築するのは負担が大きく、ハードルが高いのも事実です。
「高額なダッシュボードを用意するほどではないけれど、全社的にデータ活用を進めたい」そんなニーズに適した、“入門”ツールとしてお勧めしたいのが、「軽技Web」です。複数のデータソースを横断して自由にデータを検索できることが特長のツールですが、新たにリリースした「スマートビュー機能」(オプション)では、軽技Webでの検索結果をグラフ・表にして、手軽にダッシュボードを作成できます。専門知識なども必要なく、3×3または2×2のセルのうち、「どこに、どの検索結果を、どの形式(表、グラフなど)で表示するか」を指定するだけでOKです。
シンプルな機能だからこそ、幅広いシーンで活用できます。例えば、「部品の調達予定リストを表示し、5分間隔でリフレッシュ。発注済みかどうかを確認できるようにする」「受注後、一定時間以上対応していないものはアラート表示する」なども簡単な設定で実現できます。
経営層における意思決定では、確認すべきKPIが比較的明確であるのに対し、現場では「どのようなデータをどう見たいのか」などが定まらず、ダッシュボードを作るための要件定義やデータ整理の段階で難航することも少なくありません。軽技Webのスマートビューならば、ユーザ向けのツールとして手軽に導入でき、データをもとにした現場業務の判断スピード改善をサポート。また、担当者自身が実際にツールを活用してみることで、「どのようなデータを見たいのか」「どのような機能が必要か」が明確になることも。まずはシンプルな軽技Webを使い、ほかの機能が必要だとわかってから、高機能なツールを検討しても十分なはず。現場部門でのデータ活用の第一歩として検討してはいかがでしょうか。