Introduction example事例:AGC株式会社
ビッグデータの有効活用でDX推進を加速。BIツール「軽技Web」がユーザ業務に変革を起こす。
社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に取り組むAGCでは、さらなるDX推進のために、20年以上のデータ蓄積を見据えたビッグデータの活用基盤としてAmazon Redshiftを選定しました。
蓄積されたビッグデータを最大限に活用できるフロントツールとして「軽技Web」を導入し、ユーザ部門におけるDXが加速。
ビジネス環境の変化や働き方改革など、大きな業務変革につながっています。
背景と課題
将来のビジネス変革を見据え、ビッグデータ活用に貢献するツールを厳選
蓄積された膨大なデータを有効活用するフロントツールの必要性
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自動車用ガラス市場で世界トップレベルのシェアを誇るAGCは、ガラス、電子、化学、セラミックスなど多様な分野において事業を展開するグローバル企業です。情報システム部では2016年からシステム基盤の刷新に着手。2021年には自動車用ガラスの物流や販売を担う基幹系システムをAWS(Amazon Web Service)のクラウド環境上にリニューアルするプロジェクトが完結しました。
自動車用ガラスを中心とする高付加価値商品の開発・製造を手がける事業部、オートモーティブカンパニーでは、DX推進の重要なカギを握るビッグデータ活用の基盤整備が課題となっていました。自動車用ガラスの場合、1車種のライフサイクルは10年以上の長期的な視点での在庫管理や生産計画が必要となります。しかし、長期的にデータを蓄積する基盤がないため裏付けのあるデータ分析による在庫管理や計画立案が困難でした。そのため、このような重要な業務をベテラン社員の経験や勘に頼っている状況でした。こういった属人化した業務の改革を実現する上で、長期にわたり蓄積されていく巨大なデータを格納する“器”と、データを有効活用するフロントツールの導入こそが最大の鍵だったのです。データ分析による論理的な判断に基づいた計画的な生産は業務の効率化につながり、将来的に変容するビジネス環境にも柔軟に対応していく企業体質を生み出すと考えたのです。 宇野 修吾 氏
情報システム部
ビジネス第1グループ
マネージャー
多様なユーザニーズに対応する最適なフロントツール
もともとAGC社内標準のBIツールは、特定分野の高度な分析を得意とする専門性の高いものでした。ツールの難易度が高く、使いこなすスキルを持つユーザは限定的でした。一方で、全社的なDXを推進するためには、目的や用途が異なる多様なユーザ層のニーズに応えられ、かつ誰でも容易に扱える最適なツールも用意することが重要でした。ユーザ業務の改善/効率化を推進し、意志決定のスピードと精度を上げる狙いで改めてツール選定を行い、誰もが自由に情報検索やデータを活用できる「軽技Web」の導入を決めたのです。
「軽技Web」のシンプルなUIでありながら高度な機能性は、他のBIツールにはない優位点でした。複雑な用途にも対応できる守備範囲の広さも魅力です。さらにクラウドDWHサービスであるAmazon Redshiftと直接つながることや、低コストで導入できることなど、付加価値的なメリットも多く、そういった要素も高評価につながりました。
解決と効果
DX推進により働き方改革、業務効率化の課題を解決
多拠点への指示・連絡業務の自動化を実現
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「軽技Web」の導入によって日々の業務は大きく改善しました。たとえば自動車用ガラスの場合、お客様から受注したら速やかに納品できる体制を整えておく必要があります。部品の受注内容や運搬について関係各所に指示しますが、拠点数は100カ所以上。受注変更やキャンセルなどのイレギュラーが発生した場合、拠点ごとにメールや電話で連絡する必要があるため情報伝達にタイムラグが発生し、連絡を受けた関係者から順次状況を把握するといった状態でした。そこで活躍したのが「軽技Web」の「シナリオクリエイター」です。ユーザ自身がデータ/レポート出力の実行シナリオを作成し、Windowsのタスクスケジューラなどに登録することで、データ/レポート出力を自動化する機能です。これにより、受注情報の変更やキャンセルを「軽技Web」が自動で検知、アラート通知が各拠点に発信され、レポートを受信した担当者はタイムリーに状況把握をし、必要なアクションを起こせる仕組みを整備しました。自動化により大幅な効率化と業務改善が実現しました。
「軽技Web」の導入により帳票作成の内製化・効率化にも成功しました。これまでユーザ部門からの帳票要望は、情報システム部門から外部ベンダーに依頼し、2~3週間の時間と費用をかけて開発していました。今は情報システム部で帳票実装に対応しており、その所要時間は1帳票あたりわずか2時間程度。効率化と費用削減効果は計り知れません。これもDXを推進するためのデータ活用基盤を整備した結果だと考えています。 長澤 伸一 氏
オートモーティブカンパニー
アジア事業本部
生産統括部
ALPS / COMET
再構築プロジェクト
兼システムグループ
マネージャー
社内に広く浸透したDX推進への意欲
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基盤システムのクラウド移行により、10年、20年先を見据えたデータ蓄積の基盤づくりができたこと、さらにデータ活用ツールとして「軽技Web」を導入したことでDX推進の動きは大きく加速しました。一部のエキスパートのものだったデータ活用のハードルが下がり、多くの社員が自らデータを活用する環境が生まれています。ツールを自分なりに使いこなしデータを活用していくマインドが社内に浸透し、ユーザと情報システム担当とのやり取りも、より高度に、具体的になってきているのを実感しています。特に若い社員が「軽技Web」でデータを駆使していく積極的な姿勢が見られるようになりました。DXで苦労されている企業の担当者の方にも「軽技Web」の導入をお勧めしたいですね。
特別に「DX」を意識することなく日常業務の中でデータを取得、分析、活用しているので、「軽技Web」によって知らず知らずのうちにDXに関わることができる。これこそ本当の意味でのDXなのではないでしょうか。 神村 有里 氏
情報システム部
ビジネス第1グループ
今後の展望
社員の自律的・生産的なデータ活用で目指すDXの理想像
データ活用のベースに「軽技Web」AGCのDX戦略に不可欠なツール
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AGCでは、DXで重要なのは、「技術が自分たちの手の内にあること」と考えています。外部のベンダーに頼りきるのではなく、個々の社員がデータとデジタル技術を活用して日々の業務や製品開発、顧客サービスに貢献する。データを活用しながらユーザと情報システム部門が組織の枠組みを超えて共に考え、行動し、プロジェクトを動かしていく。それこそ私たちが目指すDXであり、その推進に欠かせないツールが「軽技Web」なのです。
瀧田 美喜子 氏
情報システム部
ITコンピテンスセンター
デジタル・イノベーショングループ
マネージャー
社名 | AGC株式会社 |
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所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号 |
設立 | 1907年9月8日 |
資本金 | 908億7,300万円(2020年12月末現在) |
事業内容 |
板ガラスの工業生産から始まり、時代の変化に合わせて、世の中で必要とされる素材・ソリューションを提供してきた。現在では30を超える国と地域において、ガラス、電子、化学、セラミックスなど幅広い分野で事業を展開する。独自の素材・ソリューションで、世界中の人々の暮らしに貢献する。 |
従業員数 | 連結従業員数56,179人(2020年12月31日) |
会社URL | https://www.agc.com/ |
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