BIツール・帳票作成・データベース(DB)検索ソフト/軽技Web

富士電機

Introduction example

オルガン針株式会社

操作性と専門性を兼ね備えた「軽技Web」が
オペレーション業務にかかる手間と時間を大幅削減。

オルガン針株式会社では、本社の製販機能再編により課題系の業務にシフトしてきましたが、社内で検証した結果、作業の多くがオペレーション業務であり、データの活用に多くの手間と時間を費やしていたことが分かりました。そこで、これらの作業を効率化するため、「軽技Web」を導入。オペレーション業務にかかる手間と時間が大幅に削減され、1日がかりのレポート作成もわずか数分で済むようになりました。また、最新データが反映されることで販売データも適正化。さらに、データ活用の属人化が排され、ノウハウや知見の共有が実現しています。

背景と課題

基幹システムに存在するさまざまなデータを誰でも容易に活用できる仕組みが必要

データの活用に専門的な知識とノウハウが必要
加工にも手間と時間がかかっていた

長野県上田市に本社をおくオルガン針は、ミシン針、メリヤス針、フェルト針といった繊維用針およびプローブを開発・販売している企業です。「一本の針に心を込めて、世界の顧客に手渡そう」という社是のもと、独自の技術を強みに、国内外のグループ各社と連携し、品質を第一としたものづくりに取り組んでいます。また、売上の8割以上を海外が占めるグローバル企業であり、ミシン針の分野で世界トップクラスのシェアを誇っています。
同社は2016年にグループ再編を実施。製造部門を分社化し生産を移管、本社は製品の開発・販売に特化することになりました。結果、本社の業務は課題系中心の業務に変わりましたが、データの活用に多くの工数を割いていることが社内検証にて明確になったのです。
このオペレーション業務とは、会社の経営に欠かせない販売・在庫(物流)管理や、さまざまな販売データや売上データを算出するための処理作業などを指します。そこで同社はこうした作業をITの力によって効率化することを課題として取り上げました。
当時、同社では基幹系システムに汎用機を利用していましたが、汎用機内の販売データや購買データはそのままでは資料として使いにくかったため、情報システム部がテキスト形式(CSV形式)で取り出し、それを現場の担当者がExcelで必要な形に加工したり、Accessに取り込んだりなどして活用していました。汎用的なExcelに対して、Accessは専門知識が必要なため一部の限られた担当者しか使えず、システムが属人化してしまう問題がありました。
また、これまでは情報システム部が汎用機からデータを抽出する必要があったため、レポート作成の完了までにかなり時間がかかっていました。さらに、売上データは国内外を集計したもので、現場が必要とする情報を把握するためには、汎用機のデータだけでなく部門や担当者が持っているデータも追加しないと、全体を正確に表す数字にはなりませんでした。情報システム部長のT氏は「従来は業務システムにデータ抽出プログラムを作成し、情報システム部で抽出・加工し提供していました。また、随時違う視点での情報提供などにも対応しておりましたので、抽出プログラム・抽出・加工作業もその都度増加しておりました」と振り返ります。
そこで、情報システム部はこうした環境を改善し、誰もがデータを容易に活用できる仕組みを構築することにしたのです。

T 氏T 氏
オルガン針株式会社
物流本部 情報システム部
部長

現場が使えるツールでなければ意味がない
操作性と専門性を兼ね備えた「軽技Web」を評価

オルガン針は2020年春ごろから、本格的にツールの検討を開始しました。その経緯について情報システム部情報システム課係長のS氏は「データの有効活用という観点から、まず4つの製品をピックアップ。実際に触って比較したのは『軽技Web』を含めた3製品になります。最も重視した点は、エンドユーザー自身が使える製品であることです。いくら豊富な機能があっても、現場に使ってもらえるツールでなければ意味がありません。そこで見やすさを第一に、Excelより機能が優れており、Accessより簡単に使えることをポイントに選定を進めたのですが、中でも『軽技Web』は優れていました」と語ります。
同社は操作性に加えて専門性も条件としました。その理由は、Accessが使えるパワーユーザーも十分に活用できるツールである必要があったためです。例えば、ユーザー自身が作成したクエリを参照させて別のクエリを作成するなど、専門的な知識が活かせる製品であることを求めました。「他社製品では、情報システム部でユーザーが必要と思われる検索条件をあらかじめ機能として作成しておく必要がありました。しかしこれでは私たちの工数が増えてしまい、目的であるオペレーション業務の削減に繋がりません。一方、『軽技Web』は一度作成した検索条件を保存し繰り返し利用することが可能です。サブクエリ(副問い合わせ)と呼ばれる機能を使えば、例えば保存しておいた条件を検索対象テーブルとみなし条件設定による再絞り込みを行うことができるので、スキルの高い担当者の要望にも対応できます。また、公開設定機能により、作成した条件をほかのユーザーに提供したり、共有して利用したりすることも可能です」(S氏)
こうした点を評価し、同社は2020年9月に「軽技Web」の採用を決定しました。

T 氏S 氏
オルガン針株式会社
物流本部 情報システム部
情報システム課
係長

解決と効果

オペレーション業務にかかる手間と時間が大幅削減
属人化を排し、ノウハウや知見を共有

1日かかっていたレポート作成が数分で
最新データが反映されることで販売データも適正化

オルガン針は2020年9月から「軽技Web」の導入を開始、10月には社内への展開を完了させ、11月より各部門での利用をスタートさせました。この際、まず部門ごとにリーダーとなるメンバーを育成。その後、リーダーを中心に各部署への展開を進めていったといいます。最初に進めたのは販売データ・在庫データの公開です。この対象となるのは営業部門の約40名と物流部門の約30名で、販売管理・在庫管理に活用しています。
今回の「軽技Web」の導入により、オペレーション業務にかかる手間と時間が大きく削減されました。「月末から月初にかけて販売データのレポートをまとめる作業があるのですが、これまでは1日程度の時間がかかっており、繁忙期には担当者の重荷になっていました。それが『軽技Web』を導入したことで、それこそワンクリックで出力でき、数分で処理が終わるようになりました。これまでのように、情報システム部がデータ作成・提供をするまでのデータ待ち時間や、他部署によるデータの受け渡しに伴うデータ待ちの時間もありません。さらに、最新データもすぐに反映されるので、リアルタイムに販売データを把握できるようになりました。また、レポートや定型帳票のひな形を保存しておけば、共有して利用することもできます」(S氏)
オルガン針では、定型業務以外にも突発的にデータを求められるケースが年に数回程度は発生しているといいます。例えば顧客からの突然の依頼、特定の針の在庫があるかという問い合わせや、サンプルが欲しいといった内容です。
「そうした場合、従来は在庫データを基幹システムから落としてExcelなどで加工し、そのデータを本当に出せるかどうかを検証した上で、営業担当者が物流部門に回して確認をとるなどの対応をしていました。この作業は確認項目も多いため5日ほどかかっていたのですが、今では一連の処理を『軽技Web』でテンプレート化したことで、3日分(24時間)の短縮に成功。2日で処理が終わるようになりました。しかも、誰でもテンプレートを活用できるので、部門全体としてオペレーション業務の削減および業務の効率化が実現しています」(S氏)
加えて、データ活用の属人化も解消されたといいます。
「これまではExcelやAccessの専門知識を持つ担当者に頼るところがありましたが、誰もが使えるツールとテンプレートを活用することで、ノウハウや知見を共有することができるようになりました」(S氏)

今後の展望

「軽技Web」を開発部門・経理部門にも展開し業務の効率化やスピートアップを目指す

異なるシステムのデータを活用したいという要望にマッチ
今後も積極的にサポートしていく

今後ですが、オルガン針は「軽技Web」を開発部門・経理部門にも展開し、業務の効率化やスピードアップにつなげていく方針です。「軽技Web」の導入にあたり、システムインテグレータとしてスムーズな導入をサポートした大興電子通信長野支店営業課の児玉雄磨氏は、今後の展望について次のように語ります。
「これまで数多くのBI製品を取り扱ってきたベンダーとしての立場から、『軽技Web』はさまざまなシステムからデータを取り出してあらゆるシーンで活用したいというオルガン針様のニーズに最もマッチしていると思います。実際、データ活用の基盤として大いに貢献できているようですので、これからも『軽技Web』を活用したデータ活用を積極的にサポートしていきたいと考えています」(児玉氏)

T 氏児玉 雄磨 氏
大興電子通信株式会社
長野支店 営業課
チーフ

社名 オルガン針株式会社
オルガン針株式会社
所在地 長野県上田市前山1番地
創業 1920年
資本金 3億円
事業内容

ミシン針、メリヤス針、フェルト針、プローブの企画設計、販売

従業員数 209名(2022年4月現在)
会社URL https://www.organ-needles.com

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