BIツール・帳票作成・データベース(DB)検索ソフト/軽技Web

富士電機

Introduction example

エア・ウォーター株式会社 様

粒度の細かい明細データを[軽技Web]で検索
現場で必要なローデータを素早く活用し、レポート業務の効率化を実現

社名のとおり、「空気」と「水」を事業の原点に、産業ガスメーカーとしての基盤強化と積極的なM&A戦略による領域拡大を進めるエア・ウォーター株式会社。社会や人々の暮らしに必要とされる多角的な経営に柔軟かつダイナミックに取り組み、グループの総合力を生かした新たな価値創造に挑戦し続けている。急成長の一方で、データを検索する術がなかった時期に、エンドユーザが自ら検索できる[軽技Web]を導入、グループ各社の業務効率化に役立てている。

背景と課題

システム部門で対応していたデータ検索を社員各自ができるように
エンドユーザ向けに[軽技Web]を、経営分析に他のBIツールを導入

全社からのデータ検索の依頼にシステム部門が対応。エンドユーザが自ら手軽に検索できるツールを導入

社業が急速に成長・拡大し続ける中で、データ活用のニーズも高まり、社内各所からのデータ抽出依頼がシステム運用の実働部隊に集中していた。データ提供はシステム部門の本来業務でないが、ユーザ対応の一環として受けざるを得なく、依頼は日々、増加していった。そこで、エンドユーザがほしいデータを自ら検索できる仕組みの必要性を痛感し、検討の結果、比較的簡単に導入できて、なおかつエンドユーザが扱いやすいとの観点から[軽技Web]の採用が決まった。
全社のIT環境を統括管理するIT推進部長の前川譲治氏は「BIツールで何を検索して分析し、どう活用するのか、そういう議論を煮詰めると、大掛かりな話になりがちですが、まずは手軽に自分たちでデータを検索できるという観点から[軽技Web]が選ばれました。データ活用をゼロからスタートする我々がいきなり大きな買い物をしても仕方ありません」と経緯を振り返る。また、「エンドユーザの利便性向上が導入の主目的でしたが、我々システム部門の業務改善にもつながることも目的のひとつでした」とも付け加えた。

ホストコンピュータのオープン化を機に、同時に2つのBIツールを導入して使い分け

エア・ウォーターでは、[軽技Web]に加え、他のBIツールも同時期に導入している。「ちょうど、ホストコンピュータをオープン化するタイミングで、2つのBIツールの使い分けを考案しました」。その背景には、データ検索する術がなく、エンドユーザがほぼビギナーだった事情がある。「伝票検索が主の[軽技Web]はエンドユーザが日常の業務に自ら手軽に使えるように、他のBIツールはハイレベルな経営分析に使える集計・分析のプラットフォームとして、最初からユーザと用途を切り分け、データも別個に大きく分けて同時に導入しました」と前川氏は語る。
続けて、「BIに限らず、ITツールは導入して終わりではありません。広く全社に普及・定着させてナンボですから(笑)」と、活用してこその成果なのだと強調する

前川 譲治 氏前川 譲治 氏
IT推進部 部長

解決と効果

ゼロからのスタートで体制を整備。ツールを使い分け、活用を促進

自らの業務にデータを必要とする社員を着実に育て、利用者を増やしていく

[軽技Web]の普及活動として、支社単位で説明会を開催した。ターゲットユーザは全国の8地域事業会社に約1,000名。しかし、一度の説明会では思うように利用者が増えない。そこで、各地域の利用状況を確認しながら、特定の地域に対して集中的に教育を実施する動きや地道な個別対応などを組み合わせ、使えるユーザを増やす取り組みを重ねてきた。「産業ガス分野の営業部門での個別の活用が多く、ヘビーユーザもたくさん増えています」と前川氏は現在の利用状況を話す。

パフォーマンスに応じたITツールを3層構造のデータベースで使い分け

合併やM&Aにより、グループ会社は260社を超える。事業やお客様が異なるうえに企業文化や風土も違うため、各社それぞれ、異なる業務システムが稼働する。各システムの情報はETLツールで連携し、[軽技Web]で活用する。
また、「決算やIRなど対外的な経営情報は制度会計専用のDWH、経営分析などの管理会計は他のBIツール、エンドユーザの日常業務のデータ検索は[軽技Web]と、それぞれの業務に合った使い分けをしています」と前川氏。伝票レベルの細かなデータは[軽技Web]に集まっているので、例えば、注力商材の動向などを分析する場面で必要となる商材単品データは、[軽技Web]で取得する。このように活用することで、分析の速度は早まり、報告の密度は高まるという。

営業部門だけでなく、管理部門でも活用。自分で検索するメリットが成果につながる

IT推進部IT戦略・企画グループの渡邉哲斗氏は2018年まで経理部門に在籍し、エンドユーザとして[軽技Web]を使っていた。「月次や四半期の決算の際に、外部の監査法人からの問い合わせに対し、経理の立場から決算データを分析し、回答するのですが、その時に利用していました」。システム部門や事業部に依頼してもデータの入手は可能だが、受け身で結果を待つことになる。「ITに詳しいわけではない自分でも引き継ぎなしで簡単に早く出せました。連結決算なのでグループ会社全体も見通せます」。営業部門はもちろんのこと、経理という管理部門でも[軽技Web]は実用的なツールだったと渡邉氏は力説する。
他部門にデータ検索を依頼する場合、当然ながら依頼した範囲のデータしか入手できない。必要なデータは自分で検索すれば早いし、直感的に必要だと思ったデータを追加で出力することも可能だ。分析情報が足りなければ備考情報を使えばよい。「インプットデータが足りないと気づけば、伝票入力時に、備考欄に必要な情報を入れておけば活用できる」。渡邉氏は「そういった備考情報は次期システム改修の際に正式な入力項目として実装されるのです」と断言する。

渡邉 哲斗 氏渡邉 哲斗 氏
IT推進部
IT戦略・企画グループ 主任

今後の展望

データ検索のさらにその先へ。全社に最適な新たな活用を模索

データサイエンティストに大きな期待。データ経営への新たな局面へと前進

データサイエンティストを適所に配置、育成し、さらなるデータ活用、データ分析を推進していくこと。それが異動してきた渡邉氏に課せられたミッションだ。前出の前川氏は「経営陣がデータ経営を標榜しています。まだまだ課題はあるものの、データ検索の下地はほぼ整いましたから、今後はさらなるデータ活用を進化させ、業績や収益にどう結び付けていくかが問われています」とミッションの意図を明かす。
今年度下半期に[軽技Web]最新のバージョンアップが控えている。また、海外の関連会社の成長が著しく、[軽技Web]多言語オプション(中国語版)への関心も高い。さらにはRPAを進めているグループ会社もあり、本社でもその検討が現実化している。新たな局面を迎え、データ経営がさらなる拡充へと動き始めている。

社名 エア・ウォーター株式会社
エア・ウォーター株式会社
所在地 大阪市中央区南船場2丁目12番8号
設立 1929年9月24日
資本金 322億6,300万円
事業内容 産業ガス関連事業、ケミカル関連事業、医療関連事業、エネルギー関連事業、農業・食品関連事業、物流関連事業、海水関連事業ほか
従業員数 グループ連結:15,757名 単体:856名
会社URL https://www.awi.co.jp/

ユーザ業務の効率化を加速させるならBIツール「軽技Web」におまかせください!

軽技Webでは、業務のあり方を大きく変え(DX推進)、手間がかかっていた作業の効率化/自動化を実現し、生産性を高めることができます。データの有効活用を検討されている方、お悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。専門のスタッフが丁寧にご対応させていただきます。