BIツール・帳票作成・データベース(DB)検索ソフト/軽技Web

富士電機

Introduction example

株式会社吉岡屋 様

背景と課題

基幹システムのオープン化で大きな成果を上げるもののデータ活用の迅速性やシステム運用の属人化など課題が顕在化

統合ERPの仕様が、ユーザ部門での迅速なデータ活用の足かせに

吉岡屋では、2008年に業務効率化や生産性向上を目指しシステムソリューション課を新設。オフコンで稼働していた基幹システムを、統合ERPの導入でオープン化しました。
当時のERPパッケージは、販売・仕入・在庫管理などの基本モジュールのみ購入し、業務フローに応じた各種データ検索機能の拡張は、提供されるAPIを利用して社内でスクラッチ開発していました。しかしながら、新しい検索機能のリリースはもとより、既存機能の些細な変更でもプログラミング修正が必要で、迅速なリリースが困難でした。データ活用のニーズは日々変化するので、現場でサクサク対応できる仕組みの必要性を強く感じていました。

吉田 努 氏吉田 努 氏
運営本部長 総務部
システムソリューション課
(兼務)

“ひとり情シス”によるスクラッチ開発を進めた結果、システム管理の属人化によるリスクが増大

ERPパッケージへのシステム一本化でデータを一元管理できるようになり大きな改善効果をもたらしましたが、その陰で別の問題が発生していました。以前システム開発会社にいた担当者が実質ひとりで構築運用していたため、設計書など、ドキュメントは残していたものの、本人しか分からない部分も多く、やればやるほど属人化のリスクが高まるという状況でした。
SIerなど社外の力を借りるのも難しいと考えていましたが、それでは属人化は解消しません。そろそろ将来を考えてパートナー(SIer)をしっかり選ぶタイミングだと考え、これまで社内で育ててきた仕組みを社外に外注することに決めました。

相澤 達耶 氏相澤 達耶 氏
総務部

解決と効果

酒販業のノウハウが豊富なSIerと組み、理想のシステムを構築

SC 酒販システム※×軽技Webの組み合わせで、開発コストを抑えて短期での運用開始へ

2017年に入り、約1年をかけて十数社のSIerと面談を実施。最終的に日本NCRビジネスソリューションをパートナーに選定しました。決め手になったのは、契約前からSEを交え何度も足を運び、打ち合わせに臨む熱意や真摯に取り組む姿勢、そして確かな技術力でした。結果、同社が提案したSC 酒販システム※にリプレイス。さらに、より自由なデータ活用を可能にするBIツール「軽技Web」を新たに導入し連携する構成が固まりました。かつてスクラッチ開発していた業務フローのうち、データを検索して、見る・出力するなど、入力をともなわない作業のほとんどを軽技Webで実現することで、開発のコストと工数を最小化しつつ、キックオフからわずか8カ月後の2018年10月1日に運用開始することができました。

URL公開で即時リリース、ノンプログラミングで瞬時にデータ取得、などでビジネスを加速

運用開始以降も現場からでてくるデータ出力要望に対応しながら進化を続けていますが、たいていの要望は数十分、長くても数時間で対応し、即日ないし翌日にはリリースしています。HTMLで作ったポータルにURLを貼る形で公開すれば、全社員がすぐに利用でき、ずいぶん楽&便利になりました。納品書など必要な帳票の生成も日付を指定してボタンを押すだけででき、以前のようなプログラミングによる帳票開発作業がなくなったのは、正直驚きです。
また、これまでにないデータを取得しようとすると、どういうデータを取るかを固め、どういうプログラムが必要かを検討し、実際に作成して、出来上がったものをテスト…といったプロセスに1カ月程度を要していましたが、軽技Webなら、条件を設定し直すだけで瞬時に取得できます。リアルタイムの進捗管理や意思決定のスピードアップなど、大きな効果をもたらしています。

新メンバーを迎え、日本NCRビジネスソリューションとのスクラムで属人化問題を解消

今回のリプレイスでは、若手社員をシステムソリューション課に迎え、プロジェクトの上流工程を任せました。また、仕入・購買や請求関係を担当する別部門の社員2名も参加、それぞれの立場で意見をもらいました。日本NCRビジネスソリューションがユーザ部門の業務要件をITシステムに置き換え、コミュニケーションをとることで、スムーズにプロジェクトが進みました。がっちりスクラムを組んで“属人化リスクの解消”という当初の目標を達成することができました。

今後の展望

酒販業向けシステム基盤として将来のサービス提供も視野に

酒販業向けシステム基盤としてサービス提供し、業界全体の業務効率化に貢献したい

運用開始からまだ間もないこともあり、当面は課題管理を進めながら通常保守モードへの移行を目指しているところですが、今後は社内の別部門やグループ会社のシステムとも連携し、グループ全体でのデータ活用を推進していく計画です。また、今回構築したSC 酒販システム※×軽技Webによる基幹システムについては、酒販業における基幹システムのノウハウが詰まっています。日本NCRビジネスソリューションと一緒に同業他社にサービス提供することで、業界全体の業務効率化に貢献できればと考えています。

※SC 酒販システム
食品業界向けERPパッケージ「スーパーカクテルデュオFOODs」(開発元:株式会社内田洋行)をベースに日本NCRビジネスソリューションで酒販卸・小売業向けにカスタマイズ構築

佐藤 哲也 氏佐藤 哲也 氏
日本NCRビジネスソリューション株式会社
営業統括部
北海道・東北営業部

社名 株式会社吉岡屋
株式会社吉岡屋
所在地 〒989-3122 宮城県仙台市青葉区栗生五丁目3-3
設立 1953年(昭和28年)10月
資本金 7,200万円
事業内容 「街を楽しくする企業」をモットーに、主要事業である酒類食品卸小売業を中心に、飲食ビル等の企画開発及び賃貸管理/不動産仲介業務なども手掛ける。
従業員数 105名(グループ含む)
会社URL http://www.yoshiokaya.com/index.php

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