Introduction example事例:プリマジェスト 様
掲載日: 2008/09/03
※株式会社リクルート キーマンズネットに2008年09月03日に掲載された記事より転載
掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
ERPパッケージによる基幹システム再構築に挑んだバンクテック・ジャパン。選定したERPパッケージのギャップ分析の結果、帳票に多くの不適合項目が発生しました。カスタマイズ開発すればコストは跳ね上がってしまい、導入期間も長期化してしまいます。そこで検討の末選んだのが、パッケージの「軽技Web」+「風神レポート」の組み合わせ導入です。問題は見事に解決しプロジェクトは成功。ユーザの要望に応じた帳票の変更、新規作成にも簡単に対応できるようになりました。しかも、コストはカスタマイズ開発に比べて8分の1で済んだのです。
その導入の経緯を、プロジェクトを担当した企画部IT推進課の3人の方に伺いました。
■ バンクテック・ジャパン株式会社プロフィール
設立 | 1968年7月 | |
---|---|---|
資本金 | 7億1900万円 | |
売上高 | 119億3200万円(2007年12月期) | |
従業員数 | 347名(2007年12月末現在) | |
事業内容 | イメージ情報ソリューション事業。 業務処理(ビジネス・プロセス)の改革のため、文書(ドキュメント)と画像イメージなどの情報を処理するハードウェアとソフトウェア(ミドルウェア)を提 供するとともに、それらを基盤として業務アプリケーション・ソフトウェアを開発することによりシステムとして提供しています。 |
バンクテック・ジャパンでは昨年(2007年)、ERPパッケージを使った基幹システムの再構築に取り組みました。従来使っていたERPパッケージが日本の会計にマッチしていなかったことと、内部統制への対応が再構築の理由でした。
プロジェクトは企画部IT推進課の統括マネージャー、筒山良一氏をリーダーとして2007年3月に立ち上げられ、夏にかけてフィット&ギャップ分析が行われました。そこで最大の課題として浮かび上がったのが、請求書、納品書、注文書などの帳票でのギャップだったのです。
管理本部 企画部IT推進課
統括マネージャー 筒山良一氏
筒山氏はこう振り返ります。
『ERPパッケージの標準帳票では、ユーザの業務要求を十分に満たせないことが判明しました。そのギャップを埋めるためには、照会画面と帳票をカスタマイズ開発する必要がありました。もともと、ある程度のカスタマイズの必要性は見込んでいたのですが、フィット&ギャップ分析の結果は予測以上で、ベンダのカスタマイズ見積額からは当初予算を守ることが困難な状況になりました。ベンダ発注から自社開発へ切り替え、いくつか帳票開発ツールの導入も検討しましたが、なかなか予算に見合う代替案が見つかりませんでした。』
カスタマイズか社内開発か、当初予算との兼ね合いもあり、プロジェクトが足踏みする状態が一時期続きました。その時チームが見つけ出したのが、データベース検索ツール「軽技Web」と帳票開発ツール「風神レポート」の連携ソリューションだったのです。
しかし、「軽技Web」がプロジェクトを救うことになるとは、この時はまだ誰も確信できませんでした。
「軽技Web」と「風神レポート」の検討は8月から開始されました。
データベース検索ツールの検討に際して、筒山氏は、『将来的にEUC(エンドユーザコンピューティング)のツールとして使えるものを導入したい』と考えました。帳票作成に限らず、使いやすく誰でもデータを活用できるツールを求めたのです。
旧システムで使用していたレポーティングツールの継続利用も検討しましたが、EUCを実現するような汎用的な利用は厳しいだろうという評価でした。その点で「軽技Webなら使える」という感触があったのです。
ツールの検証を進めた小林氏はこう語ります。
管理本部 企画部IT推進課 小林弘明氏 ツールの検証を進めた小林氏はこう語ります。 『「軽技Web」のセミナーに参加し、体験版を入手して、作業効率、エンドユーザの使いやすさ、開発側の使いやすさ、コストなどを検証していきました。プログラミングなしのGUIでデータ抽出でき、以前使っていたレポーティングツールと比べて簡単で使いやすかったです。DBにビューを作って軽技Webから取り出すというシンプルさがいいですね。ERPシステムのマスタ照会機能はDBを更新できてしまうのですが、軽技WebはDBを更新してしまう危険がないので、セキュリティ面でも安心できました。EUCツールとしても合格です。』
管理本部 企画部IT推進課
小林弘明氏
小林氏とともに、「軽技Web」と「風神レポート」を使った帳票開発を担当した齊藤氏も次のように話します。
『「軽技Web」は画面で手順が分かりますから、特にトレーニングを受けなくても操作はできました。テーブル、項目、抽出条件と選んでいけばいいので、DBを知らない人でもとっつきやすいソフトという印象でしたね。「風神レポート」との連携も非常にスムーズで、帳票開発の生産性も非常に高いレベルで実現できました。』
管理本部 企画部IT推進課
アシスタントマネージャー
齊藤喜昭氏
チームでは他社のツールも検討しましたが、必要とする以上にできることの範囲が広く、コストも高くなるため見送られました。 『こっちはDBのデータを取りたいだけ』 と小林氏は言い、必要十分でシンプルな機能の「軽技Web」が評価されました。
こうして検討開始からわずか1ヵ月で「軽技Web」の導入が決定され、あわせて「風神レポート」との連携も決定されたのです。その合計コストも、カスタマイズ開発に比べてわずか8分の1程度と圧倒的に低く抑えることができました。
10月には非常に短期間で「軽技Web」と「風神レポート」が導入され、ERPシステムの導入と並行して帳票の開発が進められました。
『帳票の開発は急がなければいけませんでした。ですから、「軽技Web」と「風神レポート」がともに短期間で導入可能という点も、選定での大きな理由となったのです。』と筒山氏は言います。
帳票開発には主に小林氏と齊藤氏の2人が取り組みました。ERPパッケージ導入の作業と並行しての開発でした。小林氏はこう語ります。
『はじめにベンダにERPシステムのデータベースの構造を教えてもらい、ビューも作成してもらって、そこから「軽技Web」でデータを取り出して、「風神レポート」で帳票を作成するという流れです。オリジナルな帳票フォームの設計、開発も「風神レポート」のフォームエディターのGUI画面で簡単にできました。11月には70帳票くらいができていたと思います。自分でプログラムを組んでいたらとても無理でしたね。』
また、齊藤氏はこう語っています。
『開発着手当初は既存の帳票フォームを流用して作成しましたが、新システムのリリース後は、プロトタイプを作成してユーザに見てもらって修正しながら作るというやり方です。今では帳票の種類は140~150くらいになっています。帳票やレポート類はユーザから頻繁に細かな修正や変更の要望が出てきますが、その場で即時対応しています。』
現在、「軽技Web」と「風神レポート」のユーザは、社員400人中の100人くらいだそうです。メインユーザは各部門の経理と販売管理系の担当者で、今後は保守部門でもパーツ在庫の照会などで使用する予定です。ユーザ部門も満足して利用している様子です。
また、齊藤氏は、『「軽技Web」はサポートもいいですね。親切で対応も早く、水準は高いと感じています。』と評価しています。
高く評価された「軽技Web」の導入ですが、筒山氏はその将来展望をこんなふうに考えています。
『「軽技Web」は、BIとはベクトルの違う、特異なポジションのソフトだと思います。今後は、BIの手前にある、エンドユーザが簡単に使える身近な情報検索ツールとして使っていきたいですね。当社にはERPシステムとは別に各部門のシステムがありますが、そのシステム間のデータ共有にも使えればと思っています。そのためにも、処理メニューや検索条件画面の機能向上、外部システムとのシングルサインオンなど、「軽技Web」のユーザインターフェースについては更なる改善を期待しています。』
帳票作成を第1の目的に導入された「軽技Web」は、その使いやすさと機能から、社員の汎用的な情報プラットフォームとして育つことを期待されています。
- (1)検索・表示・集計の基本機能を揃え、シンプルで軽く使いやすい。
- (2)OracleやSQL ServerのView機能を使用せずに、様々なViewの作成が可能。
- (3)Oracle対応版、SQL Server対応版、及びその両対応版がある。
- (4)簡単だからユーザ教育の手間がかからずヘルプデスクも要らない。
- (5)作成した検索条件にURLを発行して共有化利用ができる。
- (6)検索結果はExcelに出力可能。(そのほかXML、CSV、HTML、TXT形式で出力)
- (7)DBのテーブルごとに個人別、グループ別のアクセス制限・利用制限の設定が可能。
- (8)アクセスログの取得・管理機能を備えている。
- (9)サーバライセンスのみでクライアントはフリー。
※記載されております会社名、製品名は、それぞれの会社の登録商標または商標です。
記載されている内容はインタビュー日現在のものです。
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