Introduction example事例:杉孝 様
掲載日: 2007/08/24
※株式会社リクルート キーマンズネットに2007年08月24日に掲載された記事より転載
掲載されておりますサービス内容、料金などは、掲載日または更新日時点のものです。
株式会社杉孝は、建築・プラント・橋梁工事やイベント、コンサートなどに必要な各種軽仮設機材(足場)のレンタル、設計、安全コンサルティングを提供し、近年は環境に配慮した壁面緑化事業にも力を入れています。特に関東圏では業界トップクラスの事業規模を備え、東北、中部へと事業エリアを拡大しています。
スピード経営が求められる中、杉孝では基幹系システムのオープン化を機に、社員が基幹系システムのデータを効率的に活用できる環境の構築を目指しました。当初は自社開発でのデータ検索ツールを利用しましたが課題が続出。そこでパッケージツールの導入を検討し、高度なアクセス制御機能を持ち、データを手軽に検索・抽出できる軽技Webのアドオン導入に至りました。これにより杉孝は、手間を大幅削減して、低コストで基幹システムのデータ活用環境を実現したのです。
以下でその詳細を、情報システム部システム課の山中 譲課長と、同社のSIを担当しているNS・コンピュータサービス 第2システム部の金井 健主任、同鈴木 和幸主任のお話をもとにご紹介します。
株式会社杉孝 情報システム部システム課 課長 山中 譲氏 |
株式会社NS・コンピュータサービス 第2システム部営業企画課 主任 金井 健氏 |
株式会社NS・コンピュータサービス 第2システム部 主任 鈴木和幸氏 |
■株式会社 杉孝 プロフィール
設立 | 1955年2月(創業1953年1月) | |
---|---|---|
資本金 | 7,080万円 | |
従業員数 | 348名 | |
本社 | 神奈川県川崎市 | |
事業所 | 神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県、茨城県、宮城県、福島県、新潟県、静岡県、愛知県に合計36ヵ所 | |
売上高 | 134億5000万円(2006年度実績) | |
事業内容 | 各種軽仮設機材のレンタル・設計および安全コンサルティング、 壁面緑化の企画・設計・施工・メンテナンスおよびコンサルティング |
■株式会社NS・コンピュータサービス
設立 | 1985年4月 | |
---|---|---|
資本金 | 3億2300万円 | |
従業員数 | 470名 | |
本社 | 新潟県長岡市 | |
事業所 | 情報センター(長岡市)、東京センター(東京都台東区)、新潟センター(新潟市) | |
売上高 | 67億1700万円(2007年3月期) | |
事業内容 | 日本精機株式会社の100%出資子会社として設立。システムインテグレータとしてアウトソーシングや組み込みシステム、インターネットプロバイダ事業など多岐にわたるビジネスを展開。 |
- ■基幹系システムのデータ活用を開始
- 杉孝では2006年5月、基幹系システム「SIRIUS」のデータベース(DB)をオープン化し、Webブラウザからもデータの参照を可能にしました。このDBには顧客情報や現場管理情報、債券管理情報など様々な情報が蓄積されています。これらのマスタデータを、社員が必要に応じて抽出し日常の業務で活用できる環境をつくり上げようという狙いがありました。
- そこで、情報システム部の開発チームでは、このDB内の情報の検索やマスタデータのダウンロードができるシステムをASP(Active Server Pages)を使って自社開発し、運用を開始したのです。ところが・・・
- ■自社開発の検索ツールに運用上の課題が発生
- 「DBをオープン化するタイミングで、より簡単にマスタデータを抽出できる仕組みを模索していたのですが、実際には自社開発のツールの運用で大きな課題がありました。必要性が高いある情報を多くのユーザが抽出できるようにするためには、データを利用可能な形に整備することが必要で、これに10人日程度の工数がかかっていたのです」と情報システム部システム課の山中譲課長は語ります。
- ■スピードと情報システム部の負荷増をどうするか
- ビジネスチャンスを逃さないためには、手軽にすばやく情報を抽出できる仕組みが不可欠です。しかし、自社開発ツールでは、1つひとつのデータ検索・抽出のプログラムを10人日程度かけて手組みで作成していて、スキルのある開発チームのメンバーが手間と時間をかけて対応しなければならなかったのです。
- 必要な情報をすぐに提供できない、しかも開発チームの負荷も増加している。情報システム部システム課にはこうした課題の解決が求められました。
- ■SIerとともに検索ツール製品の検討を開始
- システム課では、課題を解決するためにデータ検索ツールの導入を検討することになり、そこで提案を求めたのが、DBのオープン化を強力にサポートしたSIerのNS・コンピュータサービスでした。
製品の条件は以下のようなものでした。
- ●Webブラウザから検索でき必要な機能がそろっていること
- ●操作が簡単でレスポンスがスピーディなこと
- ●新規のデータ抽出要求にもすぐ対応できること
- ●アクセス制御機能を内部に備えていること
- ●低コストで導入・運用できること
- ■SIerが選んだのは「軽技Web」
- 「自社開発ツールでは、初期の開発工数もさることながら、新たなデータ抽出要望が出たときの拡張性が悪かったのです。手軽に検索ができ、新規検索条件の設定も簡単にできるツールを求めました」と山中氏は振り返ります。 NS・コンピュータサービスでは多くの製品を実際に比較検討し、総合的に判断した結果、WebブラウザからDB情報を自由に検索できる検索ソフトウェア「軽技Web」を選び、杉孝に提案しました。
- 「手軽にDB検索できるツールとしては、軽技Webは他の製品と比べても、条件を最も満足できる製品だと判断しました」とNS・コンピュータサービス 第2システム部営業企画課の金井健主任は語ります。
軽技Webの最大の特長は、機能を日常業務で使用頻度の高いものに絞り込んで、シンプルで軽いソフトにしたことです。社員ユーザ自身が、Webブラウザだけを使って、必要なデータを自由にDBから取り出して共有、活用できる環境をつくり出します。
シンプルでありながら検索・出力機能としての基本機能は充実しています。主な基本機能として以下のものがあります。
- ■View作成機能/OracleやSQL-ServerのView機能を使用せずに、様々なViewの作成が可能。
- ■検索条件のURL共有/作成した検索条件に対してURLを発行して共有化利用ができる。
- ■Excel活用/検索結果は、Excel(XLS形式)のほか、XML、CSV、HTML、TXT形式で出力可能。検索条件を埋め込んだExcelファイルから直接データを表示することも可能。
- ■オリジナル帳票出力/帳票の書式を設定した設定フォームを指定するだけで、検索結果データを希望の帳票様式に出力できる。
- ■高度なアクセス制御機能も選定理由に
- 軽技Webのもうひとつの魅力は、高度なアクセス制御機能にあったと山中氏は言います。データ活用環境といっても、セキュリティ管理上、すべてのデータをすべての社員に公開することはできません。人や部署によるアクセスの制限は必要不可欠でした。
- 「検索ツールの自社開発の場合では、別途、実際に利用する人に応じたアクセス制御の開発も必要になります。これは大きな負担となりますから、製品を選ぶ際には、アクセス制御機能が内包されていることが条件でした。今後の内部統制の整備は重要課題であり、その観点からも情報セキュリティ対策は欠かせないと考えました」(山中氏)
軽技Webには、ツールそのものにアクセス制御機能が装備されており、ユーザ属性に応じた柔軟なアクセス制御によって情報を守ることができます。
- ■アクセス制限機能/DBのテーブルごとに個人別・グループ別のアクセス制限・利用権限の設定が可能。
- ■アクセスログの管理機能/アクセスログの取得・管理機能を備え、ユーザの検索結果の履歴を把握できるほか、ダウンロードファイルのコピーを管理サーバに記録できる。
- ■ActiveDirectory・LDAP連携(オプション)/軽技Webの管理DBとActiveDirectory、LDAPのディレクトリサービス情報との連携が可能。
- ■大きな決め手となったライセンス料
- 当然、コストについては選定上の大きなポイントとなりました。ここで、軽技Webのライセンス体系が注目されたのです。
- 「機能面でも優れていた軽技Webですが、決定的だったのは、サーバライセンスのみで導入できるという点でした」とNS・コンピュータサービス 第2システム部の鈴木和幸主任は語ります。
また、山中氏も、「自社開発に要する工数と比べれば、それだけで軽技Webのライセンス料をカバーできるので、価格的にもベストなソリューションの選択でした」と言います。
軽技Webはサーバライセンスのみで導入でき、クライアントライセンスは無料で数の制限もありません。
- ■軽技Webをアドオンで導入
- こうして検索ツールとして選定された軽技Webは、基幹システムの「SIRIUS」にアドオンする形で導入されました。業務アプリケーションとの連携が柔軟にできる軽技Webの利点が活かされています。
- これにより、ユーザは、「SIRIUS」上の1メニューである「マスタデータダウンロード」から、軽技Webというツールの存在を意識せずに軽技Webを利用できるようになりました。
- ■利用しやすいシングルサインオン
- また、「SIRIUS」にログインすれば、そのまま「マスタデータダウンロード」(軽技Web)も利用できるシングルサインオンを実現しています。これは、軽技Webのアクセス制御機能と「SIRIUS」のデータテーブルを連携させているためです。
- 「ツールごとにユーザ管理するのは大変ですし、ユーザビリティも悪くなります。軽技Webなら、シングルサインオンでユーザビリティを向上させつつ、高度なセキュリティを維持したデータ抽出ができると考えました」と山中氏も語ります。
「マスタデータダウンロード」には、よく利用される検索条件があらかじめメニューとして用意されていますが、シングルサインオンで軽技Webにログインした時点でアクセス制御が働くため、その人が利用可能なメニューしか表示されません。 - ■WebブラウザとExcelで活用
- 軽技Webによる基幹系システムのデータ活用では、まず情報システム部門が、基幹系システムのマスタデータを軽技Web側に準備します。ユーザはそこに対して検索を行い、Webブラウザ上に検索結果を表示する方法と、Excel形式でダウンロードする方法の2つのパターンで利用できます。杉孝では現在、データのダウンロード機能を主軸に軽技Webを活用しています。
- 具体的な用途としては、営業部門では顧客情報や現場情報などを用いた資料作成、経理部門では入金情報の確認などが主なものとなっています。
- ■10人日の作業が0.5人日で可能に
- 軽技Web導入による効果を、山中氏はこう指摘します。
「基幹系システムのデータ活用の前提となる公開用マスタデータの整備を、開発チームではなくヘルプデスク系の運用チームで迅速にできるようになったことは、最も大きな効果の1つでした」。 - 冒頭で山中氏が1つのデータ抽出要件に対して「10人日程度の工数がかかる」と言ったこの作業が、軽技Webでは0.5人日で可能になりました。しかも、特別なスキルも必要ありません。手間も時間も大幅に削減でき、運用のための人員に悩むこともなくなったのです。
- ■求めていたデータ活用環境が実現
- また、「もし、アクセス制御機能を自社で開発していたら、開発期間とコストは膨大になっていたでしょう」とも語り、軽技Webによるアクセス制御とシングルサインオンの実現も高く評価しています。
このようにして、杉孝が求めていた、手軽でスピーディでセキュアなデータ活用環境が、軽技Webによって低コストで実現されたのです。 - ■目指すのはエンドユーザコンピューティングの実践
- 今後について山中氏は、「基幹系システムのデータそのものも、ユーザ自身で軽技Webを使って検索、活用できるようにしたいですね。特に、多くのデータの分析が必要な経営企画部門などは、今後軽技Webをもっと柔軟に使いこなしていくことになるでしょう」と語っています。
- 目指すのは、情報システム部門に頼ることなく、ユーザ自身が自在に情報を扱えるエンドユーザコンピューティングです。それを、データ活用のインフラである軽技Webを利用して実現したいと考えているのです。
いかがでしたか、株式会社杉孝様の導入事例。軽技Webの特長と機能が十分に活かされた導入事例だと言えるでしょう。 軽技Webは、データベースの検索とその結果表示に機能を絞り、ビジネスの現場にいる誰でもが使えるシンプル&スピーディなツールを追求しています。シンプルだから使いやすく、価格もリーズナブル。軽技Webをぜひご検討下さい。
- ・日常業務でのユーザ自身でのDB検索
- ・基幹システムのデータの情報共有化
- ・定型外の帳票のユーザ自身での作成
- ・公開DB、部門DBの構築および検索・参照
- ・業務アプリケーションの機能追加
(カスタマイズ開発の削減)
※記載されております会社名、製品名は、それぞれの会社の登録商標または商標です。
記載されている内容はインタビュー日現在のものです。
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