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富士電機

Introduction example

富士電機株式会社

RPAと[軽技Web]の連携による業務プロセス改善により生産性向上を実現

創業以来、エネルギー・環境技術の革新を追求し、産業・社会インフラの分野で、電気・熱エネルギーを効率的に利用できる製品・システムを創出して持続可能な社会への貢献をめざしている富士電機。
同社は、業務改善の一環として、経営企画本部IT戦略室を中心に、人的作業の自動化に積極的に取り組んできた。働き方改革などの社会変化やRPAの普及により業務改善化の機運は一気に加速、着実な全社展開と、順調な成果の積み上げを実現している。

背景と課題

ユーザ部門の担当者が抱える、費用対効果が合わず自動化が進まなかった。単純な定型作業の効率化・省力化実現のために。

業務のスピード化・効率化、人件費などのコスト削減。働き方改革、RPA時代の到来が太い線でつながる。

製造業大手企業として古くから生産性向上に取り組んできた富士電機にとって業務効率化は当然の経営戦略といえる。元々、[軽技Web]等によるEUC(End-User Computing)の実現、現場での効果的なデータ活用を実現していた同社は、さらなる業務効率化のために、早くから、RPA(Robotic Process Automation)に着目していた。例えば、単純な入力の手作業などの自動化(システム化)は確実な業務改善の効果となる。単純な手仕事から解放されれば、時間短縮によって付加価値の高い創造的な業務に専念できる好循環が生まれる。IT戦略室では、2013年という早い段階からRPAの評価、ベンチマークを始めていた。
2017年3月、内閣官房に設置された「働き方改革実現会議」により、「働き方改革実行計画」がまとめられた。これに呼応するかのように、同年4月、帝国ホテル東京で「経営イノベーションフォーラム~RPA時代の幕開け~」と題されたイベントが開催され、名だたる企業や省庁が参加した。少子高齢化や働き方の多様化といった課題に直面している日本全体の産業を巻き込んで、業務改善=働き方改革の機運は一気に大きな盛り上がりをみせ、RPAは大きな脚光を浴びることになった。

[軽技Web]をはじめとするツールを活用し、負荷の高いユーザ業務の自動化を推進。

2017年を転機に、経営上層部の関心度も高まり、RPA導入の機運は一気に高まった。そのミッションで当初からRPA導入を推進してきたのが池田氏だ。営業本部などに協力を得ながら、実業務による実証実験を行い、その活用効果が確認できたことから、2018年10月、RPAで創出した時間が新たな価値を生む仕事に取り組める機会の増大になるとの狙いから全社展開を実施した。
本来、ITは専門ではなく、業務系から経営企画本部に移ってきた池田氏。そのスタンスは、煩雑な業務をいかに改善するかに傾倒する。担当が抱える単純作業の自動化を簡単に低コストで実現したい。その観点からたどり着いた業務改善の最適な手法がRPAだった。「職場で当たり前に使っていた自社ツールの[軽技Web]も活用し、Excel業務自動化も含めたRPAの全社展開を開始しました」
(池田氏)

池田 誠 氏池田 誠 氏
経営企画本部 IT戦略室
RPA推進部 担当課長

解決と効果

自動化を簡単に低コストで実践。時間削減とスキルアップを可能に。

費用対効果の大きな業務から順に1つずつEUCでユーザ主体の自動化を低コストに。

各部門から抽出されたRPAの候補業務は、創出効果時間が大きいものから取り組む方針で推進した。「問題は数多く存在する担当一人一人が抱える業務。これらが積み上がり、大きな非効率・ロスコストを生んでいる。1つずつ潰していくにはRPAしかありません。一般的にはシステム部門主導でRPA導入を進める企業も多いようですが、私たちがこだわったのはEUCで担当自ら業務を自動化していくこと。業務の詳細をわかっているのは担当者自身、彼らがツールを使って業務を自動化するのが一番であるし、変更があっても使い続けてもらえる。それを実現できる仕組みを大事にしました」と池田氏は語る。その結果、多くの小さな業務の自動化が次々に実現され、驚くほどの大きな成果をもたらした。

[軽技Web]とRPAの相性の良さがユーザ部門のExcel業務を大きく改善。

RPAと連携する[軽技Web]はデータ活用のEUC化を実現する自社の独自ツールであり、これが富士電機のRPA普及を大きく後押しした。「手動で使っていた[軽技Web]をRPAで自動化し、担当者のExcel業務を効率化しました。使いやすいRPAで使い慣れた[軽技Web]を自動化する。ユーザ部門に浸透した1つの要因です」。池田氏とともにRPAを推進してきた石井氏は[軽技Web]が果たした役割をそう形容する。
通常、業務システムからのデータ出力を自動化しようと思うと、直接RPAで業務システムを自動化設定することになります。1つのシステムに対して1つのダウンロード処理をRPAで自動化する場合、通常2~3週間はかかります。これを[軽技Web]でやると、30分くらいで作ることができてしまいます。これが、ユーザ部門におけるExcel業務自動化を大きく推進している一つの要因なのです」
(石井氏)

石井 一弘 氏石井 一弘 氏
経営企画本部 IT戦略室
RPA推進部 担当課長

軽技Webを使うことで、圧倒的な生産性を実現

説明会・相談会、Web会議で事前ヒアリングを実施。社内イントラに専用サイトも開設し、支援体制を万全に。

池田氏はRPA対象業務の掘起しとEUCで推進する難しさについて、「RPA、[軽技Web]等のツールを組み合せることで自身の業務を自動化できることに気付きにくい方が多いので、本社・工場等で集合説明会・導入相談会・事前ヒアリングを実施しています。最近のコロナ禍ではWeb会議の活用で移動時間が削減でき回数を増やせる点を活かし少人数で双方向に話せる説明会も行っています。また社内イントラにRPA専用サイトを開設し事例等を継続的に掲載し情報を発信しています。EUCではRPA作成途中でつまずき、作成断念してしまう方もいらっしゃるので、作成者と完成までのスケジュールを決め、適宜状況を見ながら声かけを行い完成まで支援しています。」と語る。

今後の展望

RPAの次はOCRの全社展開。2020年1月からスタート。

社外等から届く手書き書類を最新のOCRでデータ変換。[軽技Web]とセットで活用する事例も増え、生産性向上に

富士電機では、社外等から紙やPDFで届く書類(注文書・検収明細等)は自動化が出来ていないことに着目し、以前から画像データを文字データに変換するOCRの評価も進めていた。OCR担当の池田氏は、「ここ数年でAIが搭載されたAI-OCRが登場し、手書き文字やFAX受信書類でも飛躍的に読取精度が向上しており、実証実験を経て2020年1月から全社展開を行い様々な職種や書類で活用され、[軽技Web]とセットにした社内基幹システムからのデータとOCRで文字化したデータを突合し確認するなどの事例もすでに出始めています。今後も、[軽技Web]・RPA・OCRの利用拡大・利活用支援を継続的に進めることにより生産性向上を図って行きたいと考えています。」と意気込みを示す。

社名 富士電機株式会社
富士電機株式会社
所在地 東京都品川区大崎一丁目11番2号 ゲートシティ大崎イーストタワー(本社事業所)
設立 1923(大正12)年8月29日
資本金 475億8,606万円
事業内容

パワエレシステム エネルギー/パワエレシステム インダストリー/電子デバイス/発電プラント/食品流通

従業員数 27,960名(2020年3月31日現在)
会社URL https://www.fujielectric.co.jp/

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